キーボーディスト、脱初心者を目指す

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『キーボード・マガジン 2018 SUMMER (No.401)』が発売されました(リットーミュージック発行)

2018/06/20

 キーボード・マガジンの2018 SUMMER号が発売されました。今号は愛好家には待望とも言えるエレクトリック・ピアノ(以下エレピ)特集となっています! どうでもいいですが最近のキーボード・マガジンの表紙デザインは、どれも渋くスタイリッシュな感じになってきてますね。
 

 

 キーボード・マガジン誌がエレピ特集を組むのは「2010 WINTER号」以来なので、実に8年ぶりとなりますか(ただしその時はRhodes特集となっている)。ずいぶんと間が空きましたね。。今回はRhodesをはじめWurlitzerなども含めた、エレピ全般の大特集号といった趣きです。
 
 
 

特集記事・「時を渡り流れるエレクトリック・ピアノ」

 エレクトリック・ピアノの起源から説明が始まり、Rhodes(ローズ)、Wurlitzer(ウーリッツァー)、YAMAHA CP-70/80などの歴代の代表モデルが写真付きで解説されています。
 
 
 『エレピの音は何となく使うこともあるけど、ローズとかウーリッツァーとかの音の違いはよく分からない。実物は見たことも弾いたこともないし。。』という若い読者向けに、今回は付録CDによるローズ&ウーリッツァーの演奏音源が多数収められています。ちなみにデモ演奏(およびこのパートの記事執筆)は、エレピをはじめビンテージ楽器演奏の達人としても知られるYANCYさん。
 
 
 エレピ界の2大ブランド(代表機)とも言えるローズ、ウーリッツァーですが、それぞれサウンドキャラクターが異なり、楽曲においてどちらを選ぶと相性がよいのかとかがCDにて聴いて比較できるということになってますね。CDに収められているフレーズも、ローズ、ウーリッツァーで同じようなものが演奏されているので実際の出音の違いを分かりやすく理解できます。
 
 
 

「最新エレピ・サウンド事情」

 特集記事後半では、現行の代表的なステージピアノ/シンセサイザーの中から、内蔵されているエレピ音色をレビューするという記事が組まれています。CDに収められているモデルは以下。

KORG Granstage
YAMAHA MONTAGE8
KAWAI MP11SE
NORD Nord Stage3
CASIO Privia PX-560M
ROLAND RD-2000
VOX Continental

 

また、ソフトシンセ(におけるエレピ音色)も音源として収録されていますね。

ARTURIA Stage-73 V/Wurli V
APPLIED ACOUSTICS SYSTEMS Lounge Lizard EP-4
MODARTT Pianoteq6 Pro
NATIVE INSTRUMENTS Scarbee Vintage Keys
SPECTRASONIC Keyscape
TOONTRACK EZ Keys Classic Electries
UVI Tines Anthology
WAVES Piano&Keys Electric 88 Piano/Electric 200 Piano
XLN AUDIO Addictive Keys Mark One
ARTURIA DX7 V
NATIVE INSTRUMENTS FM8

 
 ソフトの方は今どきっぽく、種類も多くバリエーションも豊富なのが印象的です。個人的には、最近のソフト音源でこれだけ高品位でリアルなエレピ・サウンドが得られるのか!ということで驚きました。
 
 
 一方、ここで取り上げられているハードキーボードたちは、一部の機種を除きさほど目新しさを感じないラインナップといったところ。。新機種投入が以前(80~90年代)よりも活発でないのは個人的に残念に感じるところではありますが、こと “リアルさ”みたいな技術的観点からすれば、もうほぼ天井まで来てしまったということのなのでしょう。

 

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スコア

「LEMON」米津玄師(ピアノ譜)
「人生は夢だらけ」椎名林檎(ピアノ譜)
「あの日にかえりたい」荒井由実(ピアノ譜)
「NEVER END」安室奈美恵(ピアノ譜)
「黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ」チャイコフスキー(ピアノ譜)
 
 
 

紹介機材

・BOSE S1 Pro Multi-Position PA System(PAスピーカー・システム)
・KORG D1(デジタルピアノ)
 他
 
 
 KORG D1というデジタルピアノがニューフェイスですね。実売5万円以下(おおむね49,800円とか。2018年6月現在)で手に入るデジピということで、よくある家庭向け電子ピアノの製品ラインかと思いきや、今どき本体の重さが16kgもあるんですよね! 同社の上位機種にも採用されているリアル・ウェイテッド・ハンマーアクションを搭載した「RH3鍵盤」を搭載しているそうで、その分の(機構の)重さと見てよさそうです。
 
 
 この点については記事の執筆者でもある増田隆宜さん(B'zなどのサポートでもおなじみ)も言及していますが、この価格帯でこの本格鍵盤採用というのは驚きですね。新製品ということで僕はまだ実機を見た(弾いた)ことはないので、後日店頭に行って試奏してみたいと思います。

 

 

 

読後かんそう

 愛好家待望のエレピ特集号ですが、今回はインタビュー記事なども含め実に90ページ以上ものスペースを割いているだけあり、非常に充実した内容となっていると言っていいでしょう。これから本格的にエレピを知りたい・楽曲に加えたいと考えている若いプレーヤー/クリエイターにとって大いに参考になると思います。

 

 
 なおエレピだけを記述した専門書(電子書籍含む)というのは、今も昔もほとんどないんですよねぇ。。そんなわけで、エレピのことをもっと知りたい方は過去のキーボード・マガジンのエレピ特集の号を入手されることをお勧めします(以下2冊はエレピ記事を含んだバックナンバー。ご参考までに)

 

 

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