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鍵盤系雑誌(休廃刊含む) 音楽

【雑誌】『ヤングキーボード』(CBS・ソニー出版発行) ~別冊ギターブック

2018/11/28

 

 

 今回は80年代に発行された『ヤングキーボード』というキーボード系雑誌を取り上げてみましょう。発行元は当時のCBS・ソニー出版。いわゆる定期刊行物(月刊誌とか)ではなく、「ギターブックGB」の別冊として刊行されたものらしいですね。

 

 先日たまたま入手した本誌ですが、発行日は「昭和56年10月15日」なっています。つまり1981年、今から37年前の雑誌ということになります。次号の予告ページなどはなく、これ1冊で完結している雑誌ぽく見えます。。なにぶん情報が少ないのですがとりあえず紹介してみたいと思います。
 
 
 

そもそもギターブックGBとは?(個人的思い出入り)

 70年代後半に創刊したギター系雑誌。当初は文字通りギター奏者向けの内容となっており、付録として歌本も付いていました。またごく初期ではソノシートが付録として付いてくる号も。
 
 
 その後誌名は「ギターブックGB」→「GB」→「Gb」と改名。特に80年代中頃からは、テレビにあまり出ない系のミュージシャン(尾崎豊や浜田省吾など)のインタビュー記事などを載せることなどにより他誌と差別化。カラーグラビアページも充実していき、旬のアーティストの情報ソースとしての性格が強い誌面と変化していきました。
 
 
 個人的には80年代後半~90年代初頭に『GB』『PATiPATi』の両方を愛読しており、TM Networkとか米米CLUBとか電気グルーヴとかのインタビュー記事、ライブレポートなどに夢中になっていました(笑)
 
 
 あと、GBが “ギターブック”の略だと知った時は衝撃でした。だって僕が夢中になった当時のGBの誌面的には、ギター歌本的要素なんて微塵も感じられなかったですからね。。
 
 
 

そこで今回の『ヤングキーボード』

 刊行当時(1981年秋頃)のヒット曲を中心に、数多くのキーボード譜(コード譜)が掲載されています。これが単なる五線譜ではなくて、ギターのタブ譜のように、押さえるべき鍵盤をコードごとに詳しく図で表記してあるのが特徴的。要するに(キーボードで演奏する)歌本的なつくりですね。
 
 
 また本誌には付録として「ソノシート」も付いています(内容は、YAMAHA PORTATONE PS-30で弾くYMOのライディーンなど)。ソノシートというのは低コストで作れるペラペラのレコード盤のようなものであり、キーボード系雑誌の付録としては、以前本ブログでも紹介した『KEYPLE(キープル)』あたりと同様ですね。
 
 
 関連記事:「『KEYPLE(キープル)』(自由国民社発行) ~ソノシート付き鍵盤系雑誌
 

 なお表紙に書かれているキャッチコピーには “乗ってみようよヤンキー・ウェーブ”となっていて、ヤング・キーボードを “ヤンキー”と略してしまう辺りは、以前本ブログでも取り上げた『YAN-KEY(ヤンキー)マガジン』あたりと同様です。ただしこの2冊のヤンキー雑誌?の出版社は全く異なるものであり、何の関連性もありません。。
 
 
 関連記事:「『YAN-KEY(ヤン・キー)ヤング・キーボード・マガジン』(シンコーミュージック発行)
 
 
 

誌面の内容(個人的所感入り)

 アーティストのインタビュー記事こそ少ないですが、流行曲のスコアが充実している点では「KEYPLE」に近いという印象ですね(ソノシートも付いてるし)。他にもキーボードセッティングについてのノウハウ記事や、機材紹介的なアプローチの記事もあったりして、しっかりキーボーダー(→当時の鍵盤弾きの主な呼称w)に寄り添った内容となっていると思います。
 
 
 思えば80年代って様々な鍵盤系雑誌があったということなんですね。。キーボードマガジン、KB Special、キーボードランド、KEYPLE、YAN-KEYなどの定期刊行雑誌の他にも、本誌のような “別冊”と称した不定期刊行物も数多く世に出たものと思われます。運よく当時の雑誌が入手できたら、時々拾い上げて本記事のようにブログにアップしていきたいと思いますので、気長に待っていてください(笑)

 

 

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