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【雑誌】『プリプロダクション(PRE-PRO)』(立東社発行)[2000年5月~2001年8月]

2018/02/13

 今回ご紹介する雑誌は、『プリプロダクション(PRE-PRO)』という音楽制作者向け専門誌です。立東社発行。創刊は2000年5月号。
 

【雑誌】『プリプロダクション(PRE-PRO)』(立東社発行)

 

 これは、2000年4月号をもって休刊となった『KB Special』(同じく立東社)を引き継ぎ、誌名も新たに音楽制作系雑誌として新創刊という恰好になったものです。サブタイトルが「音楽制作応援マガジン」となっていたためDTM寄りの内容にシフトしたと言ってもいいですね。
 
 
 

特徴は?

 ミュージシャンのスタジオ・ワークなどを巻頭記事に据え、DAWプラグインソフトのレビュー、宅録用機材あるいはプロエンジニア用機材の紹介、アーティスト/エンジニアのインタビューなど、なかなか読み応えのある内容と言っていいのではないでしょうか。
 
 
 そもそも音楽業界における “プリプロダクション”とは、本チャンのレコーディングに入る前に、曲構成やテンポ、アレンジの方向性などなど、イメージを膨らませる様々な作業の総称になります。何をもって正確な「プリプロダクション」という定義になるかはミュージシャン、エンジニアによりそれぞれですが、大まかには「簡易レコーディング」といったところでしょうか。このプリプロダクションを行っておくことにより、レコーディング当日の進行具合にも差が出てきます。
 
 
 ちなみに似たようなワードに「デモテープ(制作)」なんてのもありますが、こちらはオーディション提出向けの楽曲制作というニュアンスを含んでおり、プリプロダクションとは区別されることが多いですね。余談でした。
 
 
 本誌ではライブPAセッティングなどのレポート記事なども少なからず含まれていますが、あくまで楽曲制作(のプリプロダクション)に関する記事を中心に据えた誌面構成という印象です。
 
 
 

立東社の倒産、そして『プリプロダクション』の終焉

 発行元である立東社は2001年に倒産。会社が終わってしまったことにより本誌もわずか1年3ヶ月ほどで休刊となりました。
 
 
 余談ですが、『プリプロダクション』創刊号では通巻184号目となっています。これは『KB Special』最終号が「183号」となっており、それがそのまま継承されたことを意味していますね。1984年に創刊されたKB Specialは『プリプロダクション』と誌名・内容を変え立て直しを図っていたのですが、2001年8月号の199号で残念ながら休刊(→実質的な廃刊)となったという感じです。
 
 
 

個人的かんそう

 似たような雑誌として『サンレコ(Sound & Recording Magazine)』が思い浮かびますが、サンレコに比べ海外のアーティスト/エンジニアを取り上げることは少なく、この辺りは “国内指向のKB Special”を引き継いだのかなと、と感じました。
 
 
 一種のDTM雑誌と見ることもできますが、その頃台頭していたGM2音源機(Roland SC-8850、YAMAHA MU2000等)についてはさほど触れられておらず、あくまでギター/ボーカル等の生音を含めた宅録者向け雑誌という印象です。会社および雑誌は消滅してしましたが、それがのちの月刊誌『SOUND DESIGNER』(2002年1月~現在)につながったという感じでしょうか。
 
 
 
 関連記事:
 「【雑誌】月刊『Sound & Recording Magazine(サンレコ)』(リットーミュー…
 「【雑誌】『キーボードスペシャル(KB Special)』(立東社発行)
 

雑誌『プリプロダクション(PRE-PRO)』
■発行所:立東社
■発行期間:2000年5月~2001年8月

 

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