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ピアノ 音楽

ピアノの音は「騒音」なのか? ~賃貸契約と騒音トラブルを考える

2018/11/25

 

 

 今回はピアノの音(騒音)および近隣とのトラブルについてのお話です。僕自身の経験や、以前不動産屋の知人に聞いたことを元に記事にしてみたいと思います。
 
 
 子供にちゃんとしたピアノで習わせてあげたいと思い、アップライトピアノを購入したはいいが、マンションの下階の人や隣人からクレームを受けたという人、案外多いのではないでしょうか。僕も何度か怒られてます。。
 
 
 こちらに非があることを素直に認め謝罪し、菓子折りでも持って行けば隣人との関係修復は可能ですが、「ピアノ不可」の文字はマンション契約書の禁止事項にも記載はなく、どこか釈然としない気持ちになったりします。どちらかがある程度折れればいいのですが、真っ向から対立、なんてことになるとお互い多大なストレスですよね。。
 
こういったトラブルを防ぐには、賃貸契約時のタイミングでの事前確認が重要と考えます。
 
 
 

契約時に確認!

 賃貸の契約書には「ペット不可」などの他に「ピアノ不可」と明記されていることもあります。おそらくその賃貸物件において、過去ピアノ音に関する何らかのトラブルがあり、管理会社(大家)の耳にも届いていたのでしょう。これは物件探しの段階で不動産屋に問い合わせれば分かることなので、最初に確認しておくべきだと考えます。
 
 
 また、「子供の成長に合わせ将来的にはピアノを習わせる予定」というケースでも、賃貸の契約時に不動産会社や大家さんに確認しておいた方がよいです。OKがもらえたならばその旨を契約書に書いておいてもらっていれば、のちに発生するかもしれないご近所トラブルも穏便に解決できるかもしれません。
 
 
 

だったら電子ピアノはOK?

 ピアノといえばその「音量」にフォーカスが行きがちですが、果たしてそれだけでしょうか。以下は僕の過去の実経験です。
 
 
 2階で深夜に電子ピアノを(ヘッドフォンで)弾いていたところ、1階で就寝中の父が上がってきて僕のヘッドフォンをむしり取り、「カタカタうるさい、やめろ! 深夜に弾くな!」とものすごい剣幕で怒られたことがあります。
 
 
 当時の僕の家は木造2階建てで、電子ピアノのちょうど真下が父の就寝部屋という構造だったのも原因だったかもしれません。このカタカタ音(打鍵音? ペダル音? 振動?)が何に由来するのかは結局分からず仕舞いでしたが、父が怖くて二度と夜に弾くことはありませんでした。。
 
 
 たいしたハンマーアクション構造を持たない電子ピアノでこれなのですから、「消音装置付きピアノ(サイレントピアノ)」ではもっと顕著に響く可能性があります。こういったケースは、たとえ鉄筋マンションの階違いの間でも起こりうると考えます。

 

 

 

法律および契約のお話

「ピアノを弾いちゃいけない法律なんかあるのか?」なんて言い訳もできそうですが、国土交通省が作成している「賃貸住宅標準契約書」という文書があります。
 
 この中には「禁止又は制限される行為」として、第8条第3項に「乙(→借主のこと)は、本物件の使用に当たり、別表第1に掲げる行為を行ってはならない。」という記述があります。その別表第1に書かれている全内容は以下です。
 

一 銃砲、刀剣類又は爆弾性、発火性を有する危険な物品等を製造又は保管すること。
二 大型の金庫その他の重量の大きな物品等を搬入し、又は備え付けること。
三 排水管を腐食させるおそれのある液体を流すこと。
四 大音量でテレビ、ステレオ等の操作、ピアノ等の演奏を行うこと。
五 猛獣、毒蛇等の明らかに近隣に迷惑をかける動物を飼育すること。
六 本物件を、反社会的勢力の事務所その他の活動の拠点に供すること。
七 本物件又は本物件の周辺において、著しく粗野若しくは乱暴な言動を行い、又は威勢を示すことにより、付近の住民又は通行人に不安を覚えさせること。
八 本物件に反社会的勢力を居住させ、又は反復継続して反社会的勢力を出入りさせること。
 

 引用元:国土交通省ホームページ 「賃貸住宅標準契約書」(改訂版)契約書本体
 http://www.mlit.go.jp/common/000991359.pdf

 
 ここで注目なのは「四」の項目です。ちょっとひねくれた解釈をすると、「大音量じゃなければピアノの演奏はいいってこと?」と捉えられなくもないですが、これはあくまで国のガイドラインです。各不動産会社で作成している契約書は、さらに具体的に禁止行為が書かれているものが多いのです。
 
 ここのところは不動産屋に確認する必要があるのですが、実際のところ「ピアノ可」を明記している物件でない限りは、「電子ピアノやそれに匹敵するものは不可」を契約に盛り込んでいる不動産業者が一般的です
 
 
 

結局どうすればいい?

 近隣との騒音トラブルを避けるには、まずは「ピアノ可」の部屋を借りることが第一だと思います。物件の中には、いわゆる “楽器演奏対応”に防音施工された部屋もありますし、近隣から離れた一戸建てを探すという方法もあるでしょう。
 
 
 なお、一般に分譲タイプの方が防音施工を施しているから遮音性も高いと思う人もいるかもしれませんが、そもそも分譲マンションではそこでのルールが厳しいところが多く、楽器も問答無用で「不可」のところも少なくないです。
 
 
  「ピアノ可」とは書いてないけど「不可」とも書かれていない。。こういったケースでは、事前に具体的な練習(演奏)シチュエーションを不動産屋に伝え、それがOKか否かを確認した方がよいです。
 
 
 不動産会社(管理会社)も、「過去の近隣同士の騒音トラブル」に関する、細かな報告書類を残してあるケースもあり、実際の事例を参照しつつ返答をくれるでしょう。例えば「組み立て式の防音ルームを部屋内に設置するのだったらOKか?」とか、思いついたら何でも相談・確認してみるといいと思いますよ。
 
 
 

まとめ

 どんなに美しくピアノを奏でたとしても、時と場合、あるいは人によっては「騒音」としか感じられないということもあります。自分が相手の立場だったらどう感じるかを考え、他人を理解し、穏やかなピアノライフを送りたいと個人的には思います。
 
 
 関連記事:「サイレント(消音)ピアノと騒音問題を考える ~回顧録付き

 

 

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