キーボーディスト、脱初心者を目指す

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ライブ 音楽

L'Arc~en~Ciel(ラルク・アン・シエル)のライブ・サポート・キーボーディストさんについて

2018/11/25

 

 

 今回の話題はラルク・アン・シエル(以下ラルク)のサポート・キーボーディストさんについてです。ラルクには正メンバーにキーボード担当の人はいませんが、実はライブでは(サポートとして)弾いている人がいるのですよ。知ってました?
 
 
 なお、2013年に同様の記事を別のブログ(gooブログ)でも書きましたが、ブログを引越ししたので加筆・修正したものを改めてアップしてみたいと思います。1995~96年頃の自身の体験を元にしています。
 
 
 

1995年頃のお話

 バンドを始めた20代前半頃の僕は、何故かビジュアルバンドも好きで、当時、“ビジュアル系バンド”にカテゴライズされることの多かったラルクのライブにも何度か足を運びました。メジャー2ndアルバム『heavenly』がリリースされた後の頃ですね。ラルクのビジュアルも、以前の耽美的な雰囲気に比べ、ちょっとポップになりだしていた時期だったと思います。
 
 
 

ツアー「TOUR heavenly '95」ファイナル・武道館公演に参戦!

 ラルクのライブで個人的に印象に残っているのが、ツアー「TOUR heavenly '95」のファイナル・武道館公演(1995/12/27)。ラルク初の武道館です。当時僕も黒っぽい衣装に身を包んで参戦しました。当日の武道館のオーディエンス男女比は1:99くらいでもって、男性は超少数派でしたね。。非常に肩身が狭かったのを記憶しています。
 
 
 今でこそ、「ラルク=ビジュアル系」という認識を持つ人はごくわずかだと思いますが、当時は、メンバー本人たちの意識はともかくとして、ファンの出で立ちは完全に “ビジュアル系”してましたね。武道館周辺は黒服の女子たちでごった返していました。
 
 
 僕の席はアリーナ後方でした。開演前はステージに緞帳が降りていましたが、hydeさんの「Wow Yeah!!」の一声でステージの幕が落ちました。ラルクの生ライブ、スタートです! 当時キーボードを始めて間もない僕は、メンバーの挙動のみならず、シンセ音なども意識しつつ鑑賞していました。
 
 
 

ライブ鑑賞 ~キーボーディスト的視点にて

 でもってその時気付いたのですが、結構シンセの音が入ってるんですよね。「C'est la vie」のリード音フレーズは印象的で、音色もなんて素晴らしい! でもステージにはメンバーの4人しか居ない。。打ち込み使ってるのかな?
 
 
 そしてアンコール後、hydeさんがMCにて一人一人メンバーを紹介していきます。そこで「縁の下の力持ち、秦野猛行!」と、サポートキーボーディストである5人目のメンバーの紹介をしました(※ライブビデオではカットされています)
 

 やっぱり弾いてたんだー。

 秦野猛行(はたの たけゆき)さんといえばそれ以前、筋肉少女帯のライブビデオでサポートしていたのを見たので知っていました。あの1万人のオーディエンスの中で秦野さんを知ってたのは、関係者を除いて多分僕だけだったと自負しています(笑)
 
 
 紹介を受けた同氏は舞台袖からすたすたと現れ、観客に軽く会釈し、そのまま袖に引っ込んでいきました。あれ? 実際はマニュピレーターみたいな感じだったのかな? 彼の鍵盤セットも機材類もステージ上には見当たりません。そしてライブは、個人的に最後まで感動しっぱなしで幕を閉じました。

 

 

 

1996年の「BIG CITY NIGHTS ROUND AROUND '96」ツアーに参戦!

 『キーボーディストが紹介されたのにステージ上に居ない』という謎が解けたのは翌96年の「BIG CITY NIGHTS ROUND AROUND '96」ツアーの名古屋公演ででした。その公演にて、前列上手側の良席を確保することができた僕は、舞台下手・袖の奥の方に3段に積まれたキーボードセットを肉眼で確認することができました。つまりは、舞台袖で弾いてたんですね。。
 
 
 メジャーアーティストを売り出す際には、そのビジュアルイメージ、アーティストイメージも重要なわけで、ラルクの場合、事務所サイドが「メンバー以外はステージに上げない」という判断をしたのかもしれません。あくまで僕の勝手な推測ですが。
 
 
その光景を見た僕は思いました。

「秦野さん、なんて不憫な!」

せっかく生で弾いてるのに、ステージすら上げてもらえないなんて。。それでも愚痴をこぼすわけでもなく(多分)、秦野さんはプロとしてサポートに徹していたのですね、文字通り縁の下の力持ちとして。。
 
 
 

秦野さん的まとめ

 ちなみに秦野さんは2012年の「20th L'Anniversary WORLD TOUR 2012 THE FINAL」公演でも、2015年の「LIVE 2015 L'ArCASINO」公演(※WOWOWにて2016年2月に放映)でも、しっかりキーボーディストとしてクレジットされています。例によってステージ上での御姿は確認できませんでしたが。。
 
 
 なお秦野さんの実際のプレイの光景は、過去の筋肉少女帯のビデオなどで確認できます。2008年の筋少武道館公演でも、ゲストキーボーディストとして数曲参加してくれましたね。素晴らしいキーボーディストさんだし、ラルクファンの方もこの機会に秦野猛行さんの名前を憶えておいて損はないと思いますよ。
 
 
「ラルクファンの集い」みたいな場に行ったとして、“ラルク5人目のメンバー”的な切り口で話をすれば、盛り上がりのきっかけになるかもしれません。。
 
 
 

おまけ

 TOUR heavenly '95 ファイナル・武道館公演にて購入した長袖Tシャツ。22年前に購入したオフィシャルグッズがまだ手元に残っていました! これはHYDEさんもライブで着用していましたね。
 

 

 そのTOUR heavenly '95の武道館公演の模様を中心に収録されたのが【Hevenly Films】。DVD版だと結構お安くなっていますね。

 

 【LIVE 2015 L'ArCASINO】も映像ソフト化されています。DVD/Blu-ray、通常盤/初回限定盤など選択肢も豊富。

 

 

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