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ピアノ 音楽

アップライトピアノの地震対策は必要?(追記あり)

2018/11/21

 

 

 以前本ブログで「地震だ!グランドピアノの下に避難していいの?」という記事を紹介しましたが、今回はアップライトピアノの地震対策について記してみましょう。
 
 
 アップライトは高さがある割に奥行きがないため、大きな揺れに対してバランスを崩し転倒する恐れがある、というのは普通に想像がつきますね。ではアップライトピアノの重量はそもそもどれくらいなのでしょう。ごく一般的なモデルで、複数のメーカー・機種を調べてみました。

約200~280kg

 
 あら意外と幅があるんですね。どちらにせよグランドピアノ(の脚を除いた本体部)と比較しても遜色ない重量です。十分重いです。。
 
 
 

アップライトピアノの脚、固定対策

 アップライトの脚には一般にキャスターがついているので移動しやすくなっていて、ここをがっちり固定することがやはり大事です。グランドピアノでの地震記事でも触れましたが、ここでも防振用のインシュレーター、もしくは敷板が有効です。
 

 
  ごく一般的な対策として、キャスターが入る段をつけることで脱輪を防ぐという構造の敷板を導入するという手段がありますね。上の吉澤さんでは、モデルによって裏面に高級吸音材を採用した防音タイプのものもあります。
 

 

 上記のモデルは、大規模地震発生時に後輪の板が割れてキャスターが沈み、ピアノの前傾を抑えてくれるというもの。ピアノ本体の重心が後ろにずれて後ろの壁にぶつかって止まるという構造であるため、ピアノ背面に壁があることが条件です。

 

 

 各キャスターに付ける丸型のインシュレーターも定番ですね。比較的安価で導入できるのがメリットです。

 

 あと「ピアノストップベルト」なる製品もあります。これは床取り付け用の押さえ金具をしっかり固定した上で、下からアップライトピアノをベルトで押さえつけるというもの。家具用の類似製品では家具自体に穴を開ける必要のあるものも存在するのですが、このピアノストップベルトでは大事なピアノに穴を開けることをせず固定できます。
 
 
 

まとめ

 アップライトピアノは場所を取らないので、一般家庭にも多く普及していると思います。地震なんていつどこで起こるか分からないし、転倒防止対策を取っていない家庭では検討の価値ありだと思いますよ!
 
 
 

ヤマハの被災製品への特別修理対応について

 ちなみにヤマハさんでは、2016年のいわゆる「熊本地震」に関わる被災製品への特別修理対応も行っています。災害救助法が適用された地域において、被災した方向けに特別料金にて修理サービス対応を実施しているそうです。
 
 
 対象製品はヤマハ電子楽器・電気音響製品、ヤマハピアノ、ヤマハギター、ドラム製品(マーチングドラムを除く)、Steinbergブランドのハードウェア製品(USB-eLicenserを除く)など。ピアノ以外の(電子)楽器・音響機器も対象なんですね。
 
 
↓↓

【追記】

ヤマハによる本対応は2016年10月31日をもって受付終了したそうです。
 (適用期間:2016年4月14日~10月31日)

 

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