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2000年代~'' YAMAHA 【アンプ/スピーカー】 楽器・機材【Vol.〇〇】

【Vol.330】YAMAHA HS5 ~8畳くらいの部屋でちゃんと鳴ってくれるパワード・モニター・スピーカー

2018/11/28

 

 

 今回は私が自宅で愛用しているモニタースピーカーを紹介してみましょう。YAMAHA HS5というモデルです。アンプ内蔵のいわゆるパワードスタジオモニターですね。
 

YAMAHA HS5

 
 これはキーボーディストの氏家克典さんに、『部屋内の電子楽器やDTM音を手軽にまとめるモニタースピーカーを探しています。1万5,000円クラス(1本)でのお勧めはありますか?』という質問をさせて頂き、その際に本機を勧められ購入を決めました。
 
 
 購入して1年余りが経つのですがいい感じで鳴ってくれていますね。他のスピーカーを何台も試聴して比較したわけではないのですが、自分としては良い買い物だったと思っています。
 
 
 

YAMAHA HS5

 定格出力70Wの、2WAY バスレフ型パワード・スタジオ・モニター。ツイーター(1インチ)とウーファー(5インチ)、またリアにバスレフポートを装備。内部にはツイーター用とウーファー用にそれぞれアンプを2台内蔵しています。
 

 

上記図は本体背面の概略図。上から説明してみましょう。
 
 
LEVELコントロール …音量調整つまみ。てっぺん(12時の位置)が+4dBとなります。
 
INPUT 1/2端子 …入力端子はXLRタイプ、TRSフォーンタイプの2種類のバランス型入力端子を併装し、ミキサーや電子キーボード、オーディオインターフェースなどからの様々な出力に対応します(なおXLRとフォーンの端子を同時に使用することはできない)。
 
ROOM CONTROLスイッチ …低域出力特性を補正するためのスイッチ。0および、-2dB/-4dBの調整ができます(0だとフラット、-2dBだと500Hz以下を2dBカット、-4dBだと4dBカット)。設置環境によって音の反射による低域の聴こえ方は違ってきますので、それを補正するためのものです。
 
HIGH TRIMスイッチ …高域のレベルを調整するスイッチ。0だとフラット、+2dBにすると2kHz以上を2dBブースト、-2dBだと2dBカット。ROOM CONTROLスイッチと同様に、部屋や用途に合わせた緻密なバランス設定にも対応するといったところ。
 
 
 

使用かんそう

 モニター用途向けの仕様なので当然なのですが、廉価PC用スピーカーのように低域(ロー)がわざとらしく強調されておらず、全域でフラットに鳴ってくれるといった感じですね。分解能も高域から低域まで非常に細かい印象で、キラキラな高域からバスンと来る低域の空気感まで明瞭に再現されているインプレッションです。
 
 
 また、それまで大したモニターを使っていなかったというのもあると思うのですが、音の定位感がはっきりと感じられ感動しました(笑)
 
 
 あと、本機(HSシリーズ)ではバスレフポートが背面にあるのが特徴的ですね。僕の部屋の環境だと、本機と背面の壁との距離はそれほど長くなく、音量を上げると低域が若干回ってしまうといった感じだったので、ROOM CONTROLで [-2dB]にして落ち着いています。まあ狭いワンルームマンションの部屋なので、そうそう大音量で鳴らすこともないのですが。。
 

 
 インシュレーター(→防振材)は、ホームセンターで園芸用とかの発泡性コンクリートブロックを買って使っていたのですが、ラックを新調するに辺り横幅の関係上現在は外してあります。なかなかジャストに近いサイズのものってないんですよね。。これは未だに検討中。
 
 
 8畳程度のプライベートスタジオ(もしくは自室)だったら本機でも十分であり、非常にコストパフォーマンスに優れた1本だと感じました。なおもうちょっとパワーが欲しい場合はHS7というモデルを選択してもよいと思います。
 

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【おまけ】初期不良!?と思ったら

実は本機を購入し設置した直後、片側のスピーカーからのみ以下の症状が出ました。

・電源を入れただけでぷつぷつと絶え間なくノイズが乗る
・たまにザリザリというノイズも乗る

 
 上記はいずれもプラグを挿していない状態であり、電源を何度入れ直しても同じ症状です。もう片側のスピーカーは全く何の問題もありません。「うおー、これはもしかしていわゆる初期不良品ではないんかい!?」と血相変えて(汗)購入元に問い合わせてみたのですが、頂いた返答は以下。
 
『無線LAN機器の近くに設置していませんか?』

 なるほど、該当のスピーカーの至近距離には確かにBUFFALOの無線LANルーターが設置してありました。こいつとの距離を離したところ、無事ノイズも消えてくれました。いやホントにお恥ずかしい(赤面)。。スピーカーの近くに電磁波が発生する機器を置くとスピーカーに干渉してノイズがのることがあるとのことです。いい勉強になりました(→無知過ぎ)
 
 

仕様(YAMAHA HS5)
■形式:バイアンプ2WAY バスレフ型パワードスタジオモニター
■再生周波数帯域
 (-10dB) :54Hz - 30kHz
 (-3dB) :74Hz - 24kHz

■クロスオーバー周波数:2kHz
コンポーネント:(LF)5" コーン  (HF)1" ドーム
■アンプ定格出力
 Total:70W

 LF:45W(4Ω)
 HF:25W(8Ω)
■入力コネクター  ※XLR とPhone はパラレル接続
 XLR3-31 type (balanced) x1
 Phone (balanced) x1

■入力インピーダンス:10kΩ
■外形寸法:170(W)×285(H)×222(D)mm
■重量:5.3kg
■価格:オープンプライス

 

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