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その他メーカー 楽器・機材【Vol.〇〇】

【Vol.322】CHARLIE LAB Splitboard K61 ~“Digitar”でギタリスト気分を味わう![2001年頃]

2018/03/10

 今回ご紹介するシンセサイザーは、CHARLIE LABの「Splitboard(スプリットボード) K61」という機種です。日本発売は2001年頃、当時の国内定価は144,000円でした。

 

CHARLIE LAB Splitboard K61

 

 CHARLIE LAB(チャーリー ラブ)という日本ではちょっと聞き慣れない海外のメーカー製なのですが、このCHARLIE LABは、90年代末に「Digitar(デジター)」なるギターライクな演奏を可能にするMIDIギター・コントローラーを出していたことで知られています。
 
 
 そしてSplitboard K61の鍵盤右側には、その「Digitar」が標準搭載されています。電子鍵盤楽器に物理弦が装備されたという一大ミラクルな機種でもありますね(笑)。よく量産化したなぁ。。では詳しく説明してみましょう。
 
 
 

概要

 61鍵ハーフ・ウェイテッド鍵盤を採用し、独特のギターMIDI・コントローラーを搭載した音源内蔵型シンセサイザー。本機の目玉といえる「Digitar」(→後述します)機能により、キーボードでありながらリアルなギター音色のボイシングも可能にしています。
 
 
 

音源/音色について

 最大同時発音数は40。内蔵音色はGM/GS対応の352音色、17ドラムキット。GM音色を始め一通りのサウンドは揃っているといった感じですね。DTM用音源としても使えると思います。
 
 
 音色プログラムには単音の「シングル」タイプがあり、そのシングルを最大4つまで組み合わせたものは「コンビ」と呼ばれます。コンビでは音色のレイヤーや鍵域によるスプリットなんかも可能ですね。この辺りの概念は国産のシンセと違和感なく理解できると思います。なお使用頻度の高いプリセット音色は、本機の「インストゥルメント・マトリックス機能」により即座に呼び出すことが可能。
 
 
 また本機にはいくつかのリズム・パターンが用意されており、簡単なリズムバッキングを再生することができます。「ヒップホップ」「ロック」「ボサノバ」などのジャンルが内蔵されているのですが、変更できるのはテンポだけといういたってシンプルなもの。作曲のアイディアとして使ってくれい!ということでしょうか。。パターン・エディットができないので、まあおまけと考えてよさそうです。
 

CHARLIE LAB Splitboard K61

 

 

音色エディットについて

 本体内ではレベル、オクターブ、ボイス、リバーブレベル、エフェクトレベル、トランスポーズ、デチューン、ピッチシフト、パン、ポルタメントタイムがエディット可能。
 
 
 うーん、シンセサイザーならではのフィルター部(カットオフ、レゾナンス)やエンベロープなどが省略されているのはどうしたものでしょう。。ただし2000年代初頭リリースのシンセということもあり、本機もPC用エディットソフトが同梱されており、Windowsベースでは上記のフィルターなどのエディットなども可能になるそうです。
 
 
 内蔵エフェクトはリバーブ、コーラス、フランジャー、ディレイなどの定番どころが中心。上記のエフェクトレベルなどである程度の調整はできますが、全体的に扱えるパラメーターは少なめですね。あとSpatializerなるちょっと変わった名前のエフェクターも内蔵されていました(→実際はコーラスとリバーブの中間のような空間系エフェクト)

 

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「Digitar」について

 ギターように6本の弦を持ち、鍵盤とMIDI接続して鍵盤上にてギターサウンドを再現するMIDIギター・コントローラー。

CHARLIE LAB Digitar

 
 関連記事:「CHARLIE LAB Digitar(デジター) ~6本の弦をつま弾いてギターサウンドを再現[1997年頃]
 
 Digitarについては以前本ブログ(上記の記事)でも扱っているのですが、大事な部分は改めて記してみたいと思います。
 
 
 これはキーボーディストでもギタリスト感覚で簡単にギター・バッキングが可能になるMIDIコントローラーで、鍵盤で押さえたコードをギターっぽく発音させるという斬新なコンセプトのマシンでした。
 
 
 本機Splitboard K61ではそのDigitarを丸ごと右端に埋め込んじゃったということで、Digitar単体のように腰に巻いて固定させるといったことができなくなりました。『このDigitarのパフォーマンスの素晴らしさをライブでも発揮してくれたまへ!』というメーカーサイドの思惑も分からなくはないですが、弦が(縦に)固定されてしまったことにより使用の自由度が若干低下してしまった感は否めません。
 
 
 とはいえ邪魔な(失礼)電源ユニットは本体に内蔵されたし、もちろんMIDIケーブルをつなげる必要もないわけで、すっきりまとまっているという観点では非常にすっきりしているというメリットがあります(そりゃそうだ)。
 
 
 Digitar向けのギター音色は「スティール・ギター」「ナイロン・ギター」「12ストリングス」「OVATIONギター」「クリーン・ギター」「ミュート・ギター」などを内蔵。またギター音色だけではなく、本機のDigitarでは内蔵の225種類のインストゥルメントから音色を選ぶこともできるわけで、ギター以外の変わった音色に掛けて遊んでみるのもまた一興ですね。
 
 
 なお演奏データはMIDI出力が可能なので、シーケンス・ソフトに記録して、ギター用MIDIトラックとしてDTMで活用するという使い方も効果的だと思います。
 
 
 

つぶやき的な

 当時国内ではバルコム(株)という代理店が本機を扱っていたのですが、流通量が少なかったということもあり現在日本ではちょっとした珍品(レア機)と見られる節もありますね。当時楽器屋で見かけたかなぁ。見かけなかったかもなぁ。。
 
 
 内容はいわゆる「この時代・このクラスのシンセサイザー」と比較すると平均点まで達しているとはちょっと言い難いですが、この「Digitar」を各人どう生かすかにより本機の輝きも変わってくることでしょう(大げさな)。ギターのボイシングを鍵盤でリアルに再現したいという個性派プレイヤーにとっては探してみる価値ありかもです。
 
 
 
 関連記事:
 「CHARLIE LAB Digitar(デジター) ~6本の弦をつま弾いてギターサウンドを再現
 「CHARLIE LAB Split Board ~鍵盤部がまっぷたつに!?[2001年頃]
 

仕様
■鍵盤数:61鍵(ハーフ・ウェイテッド鍵盤)
■最大同時発音数:40
■パート数:16
■音色数:352   ■ドラムキット:17
■メモリー
 インターナル:シングル×128、コンビ×128
 ユーザー:シングル×128、コンビ×128
 カード:シングル×128、コンビ×128
■接続端子:MIDI IN/OUT 1/OUT 2(THRU)
■外形寸法:1080(W)×110(H)×295(D)mm
■重量:約12.9kg
■発売当時の価格:144,000円(税別)
■発売開始年:2001年頃

 

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