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E-mu 楽器・機材【Vol.〇〇】

【Vol.255】E-mu PROFORMANCE /1 ~E-muが作ったピアノ音色専用モジュール[1990年]

2018/03/09

 今回は、E-mu Systemsが1990年に発売した、ハーフラック・サイズのピアノ音源専用モジュール「PROFORMANCE /1」(プロフォーマンス)を取り上げてみたいと思います。発売当初の価格は100,000円でしたが、のちに段階的に値下げされてますね。

 

E-mu PROFORMANCE /1

 

 なお「PROFORMANCE /1」には、末尾に「+」が付く「PROFORMANCE /1+」という上位モデルも同時発売されており、内容も多少違いが見られます。とはいえ外観や操作性系は同じなので、本記事では両機種併せて紹介してみましょう。
 
 
 

基本仕様(共通)

 同時発音数32音。ハーフラック・サイズのモジュールであり、パネルには5つのつまみ(およびPOWER/MIDIランプ)だけが配されているというシンプル筐体。それらつまみ類は、左から「VOLUME」「FINE TUNE」「TRANSPOSE」「MIDI CHANNEL」「PRESET(→音色の選択)」いった感じです。
 
 
 なお本機にはスイッチ(ボタン)類は一切なく、電源スイッチすら省略されているため、電源アダプターを接続すると即電源ON状態になります。
 
 
 プラスチック筐体を採用しているせいか、本体重量は700g程度という超軽量。パネルのシンプルさも相まって、非常に簡素な作りというイメージですね。。
 
 
 

PROFORMANCE /1の内蔵音色について

 グランドピアノ、ホンキートンクピアノなど、生ピアノ系のみを集めた全15種類の音色を装備。音色の選択は、パネル上のPRESETつまみを回して1~15のナンバーに合わせるだけというシンプル操作です。
 
 
 当時 “ピアノ音色専用音源モジュール”というコンセプトを掲げているのであれば、(生ピアノ系の他にも)エレピ音色なども若干入っているのが暗黙の了解と見られる向きもありましたが、本機は生ピアノ系以外の音は一切入っていません。かえって潔ささえ感じる仕様です。。
 
 
 

PROFORMANCE /1+(プラス)について

 PROFORMANCE /1+の発売当初の価格は125,000円となっていて、当然というかPROFORMANCE /1(100,000円)よりも上ですね。なおPROFORMANCE /1との決定的な違いは以下2点です。
 
 ①エレピやオルガン、さらにベースやドラム音色など17音色を追加し、全32音色を内蔵
 ②スプリット機能を装備

 

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音色選択について

 前述したように、本機ではPRESETつまみを1~15のナンバーに合わせて音色を選択します(→パネル構成は、無印も "+"も同じであるため)。
 
 
 ではPROFORMANCE /1+ならではの16~32の音色はどうやって選択するかというと、PRESETつまみを “MIDI”の位置にしてからさらに外部からプログラム・チェンジ情報を送ってあげるという設計。この辺りの仕様は若干面倒な感じですね。。
 
 
 なお、このPROFORMANCE /1+の追加音色の中にはエレピ音色もあるのですが、“若干ローズ寄りのデジタル・エレピ”が1~2つ入っているだけで、ウーリッツァーやCP70/80系の音色は入っていませんね。この辺りはちょい残念。
 
 
 

スプリット機能について

 PROFORMANCE /1+には、左右の鍵域に割り当てられた2種類の音色を同時に鳴らすことができるプリセットも追加されています。まあ「ベース+ピアノ」「ベース+エレピ」といった感じですね。なおスプリット・ポイントはユーザーが任意に変更できる仕様となっているので使い勝手はいいと思います。
 
 
 

個人的かんそう

 本機はサンプリングに定評があったE-muブランドの製品であり、実際16ビット・リニアで(ステレオ)サンプリングされたサウンドは、当時の水準からすると質的には高評価を受けていたような気がします。Max同時発音数32であり、超軽量でトランスポーズ機能も装備。音色のバリエーションにこだわらなければ、色々な現場に気軽に持っていけるピアノ音源として重宝されたと思います。
 
 
 とはいえ、見た目がプラスチックで若干チープな感じは否めないですね。。価格的には、確か最終的にPROFORMANCE /1は65,000円(PROFORMANCE /1+は75,000円)まで下がったと記憶しているのですが、そのあたりの値ごろ感が個人的にはしっくりくるような気がします。
 
 
 ちなみに本ブログではこの手の90年代製ハーフラック・ピアノ音源モジュールを過去何度か取り上げています。興味のある方は以下の機種の記事も読んでみてくださいませ。
 
 
 
 関連記事(90年代のコンパクト・ピアノ音源モジュール):
 「YOUNG CHANG(KURZWEIL) MP-1 ~高品位ハーフラック・ピアノ音源…
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仕様
■最大同時発音数:32音
■サンプリング方式:16ビット・リニア
■内蔵音色数:
 PROFORMANCE /1 :15プリセット
 PROFORMANCE /1+:32プリセット
■外形寸法:216(W)×41(H)×213(D)mm
■重量:0.73kg
■発売当時の価格:
 PROFORMANCE /1 :100,000円(のちに価格改定)
 PROFORMANCE /1+:125,000円(のちに価格改定)
■発売開始年:1990年

 

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