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E-mu 楽器・機材【Vol.〇〇】

【Vol.5】E-mu B-3 ~E-muが作ったジョン・ノヴェロ仕様オルガン[2000年]

2018/03/08

 今回の機材は、E-muの1Uラックオルガン音源・B-3です。「B3」ではなくて「B-3」ですね。発売時の価格は99,800円。僕は個人的に2001年頃購入。オルガンではあるけど憧れのE-muブランド、ついにゲットです。

 

E-mu B-3

 

 当時は「Vintage Keys」「Proteus/1~3」を始めとして、E-muの1U音源モジュールが多種出回っていました。そして1999年に「Proteus2000」が発表され、その “Proteus2000ファミリー”ともいうべきモジュールシリーズの一つがこの「B-3」です。
 
 
  このオルガンモジュールは、当時「ナイアシン」というアメリカのセッションバンドがあって、そこでオルガンを弾いていたジョン・ノヴェロさんが、自身のオルガン(改造したHAMMOND B-3やA-100)の音をサンプリングして作ったものらしいです。 
 
 
 

音源(音色)

 内蔵メモリーは32Mバイトで、全てをオルガン・サウンドに使用しています。Proteus2000と同様の音源方式を採っており、基本的な設計・パラメーターもほぼ全て踏襲されている感じですね。ROM3バンクとRAM4バンクの合計7バンク、この中に896ものプリセットを内蔵しています。なお最大同時発音数は64です。
 
 
 プリセットのドローバー・セッティングの表示は「888000000」「88065000」など一目で想像できるものもあり、慣れている人にとっては非常に分かりやすいです。さらには最近のシンセではおなじみの「Auditionボタン」(→押すとその音色のフレーズが流れる)も搭載されているので、手軽に音色を確認することができます。この機能は、オルガン音色にマッチしたフレーズをイメージする時にも便利ですね。
 

E-mu B-3(advertisement)
E-mu B-3, Xtreme LEAD-1/エンソニックジャパンインコーポレイテッド 雑誌広告より画像引用
 
 
 

レスリー・シミュレーター部

 ハモンドオルガンには付き物であるレスリー・スピーカーも、トランジスタタイプの「145」と真空管タイプの「122」の2種類がシミュレートされています。
 
 
 

独自の機能

 本機にはフィルター(※1)も搭載されているので、物足りない人にはシンセシスの楽しみも用意されています。これらは当然オリジナルのHAMMOND B-3には搭載されていない機能なのですが、パネル上の4つのノブにて、フィルターのカットオフやエンベロープ・タイムなどを変更でき、独創的なオルガンの音作りも楽しめます。

 

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個人的かんそう

 なにぶん1Uなのでリアルタイムな操作性は高くないのですが、オルガン音色専用プレイバックサンプラーと割り切って使えば、音もいいし軽いしで便利に使えること請け合いです。実際、収録音色(ドローバー・セッティング)の種類は非常に多彩で、さらにそれぞれのバリエーション(レスリーあり/なし、キースプリットあり/なし、ステレオ/モノラル等)も豊富に用意されています。
 
 
 

まとめ的な

 ハードウェアのオルガンモジュールはそれほど種類も多くないのですが、このB-3はE-muブランドということもあり、現在さらに貴重な(忘れ去られた?)機種になっています。
 
 
 この子が中古で出回ることは極めてまれだと思いますが、本格的なオルガンの音を(ハード音源で)安く手に入れたい場合、購入の検討をしてもよいと思いますよ。
 

 
 
■関連記事(E-mu 1Uラック)
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※1 「Z-Plane」というE-mu独自のフィルター。本機では50種類(2~12ポール)用意されている。 
 

仕様
■最大同時発音数:64音
■マルチティンバー数:16
■サウンド・メモリー:32MB
■外形寸法:482(W)×44(H)×216(D)mm
■重量:3.1kg
■発売当時の価格:99,800円(税別)
■発売開始年:2000年

 

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