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Roland 楽器・機材【Vol.〇〇】

【Vol.70】Roland αJUNO-2/αJUNO-1 ~JUNO-106の後継機[1985年頃]

2018/03/09

 今回ご紹介するシンセサイザーは、Rolandが1985年末頃に発売した「αJUNO-2」および「αJUNO-1」です。なお「α」はアルファベットの「A」ではなくギリシャ文字の「アルファ」です。ちなみに、後に発売された本機のラック版はMKS-50といいます。
 
 本ブログ内関連記事:「Roland MKS-50 ~αJUNOのラック版 [1986年]

 

Roland αJUNO(advertisement)
αJUNO/ローランド(株) 雑誌広告より画像引用 
 
 
 

(はじめに)80年代JUNOの系譜

 RolandのJUNOシリーズといえば今でも一部現行モデルに冠されており、若い人にとってもおなじみかと思います。とはいえ80年代のJUNOといえばシーケンサーは内蔵されておらず、シンセサイザーとしての純度が高いシリーズとして知られています。どれも30年以上前のシンセですが、特にJUNO-106はテクノ・トラックメイカーなどを中心に、現在でも中古市場で人気ですね。
 
 
系譜としては、「JUNO-6」(1982年)→「JUNO-60」(1982年)
      →「JUNO-106」(1984年)→「αJUNO」(1985年)という感じです。
 
 
 今回の記事の主役であるαJUNO-2/αJUNO-1は、JUNO-106の後継機という形で世に出たわけですね。ちなみにMIDIはJUNO-106から装備されています。
 
 
 

αJUNOのデザインについて

 

Roland αJUNO-2

Roland αJUNO-2

 

 それまでのJUNOに見られたつまみ・スライダーが排除され、パラメータのボタンとダイヤルによる未来的なインターフェースに変化しました。これは(スライダーこそダイヤルに置き換わっていますが)当時のDX-7(のデザイン)の影響によるところが大きかったのかもしれません。外観としてはJUNOというより、どちらかというと先行発売された同社のJX-8Pに近い感じですね。
 
 
 

音作り方面の基本スペック

 同時発音数は、従来のJUNOを踏襲している6音ポリフォニック。DCOの波形は14種類(パルス波3種、ノコギリ波4種、サブ・オシレーター6種、他)があり、それらの波形パルス幅を0~127の範囲で設定できるようになっているため、それまでよりも音作りのバリエーションが広がった感じです。
 
 エンベロープ(ADSR)はVCA、VCFだけでなく、DCOにもかけられるためピッチの時間的変化もつけられるようになりました。
 
 
 

α(アルファ)ダイヤル

 パネル左上に鎮座する大きなダイヤルのことであり、素早いパラメーター変更が可能となっています。今でこそダイヤル式は珍しくありませんが、当時は(バリューの上げ下げをスライダーではなくダイヤルで行うのは)、シンクラヴィアなど高級機材を想像させるものでした。
 
 
 

トーン・モディファイ機能

 シンセサイザーの音作りお助け機能、もしくは迅速に反応してくれる音色補正用エディターのようなものです。例えば音を明るい感じにしたければ「ブリリアンス」というパラメーターを呼び出し、αダイヤルで好みの度合いに調整すればよいだけです。これにより直感的な素早いエディットが可能になりました。

 

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αJUNO-2とαJUNO-1の違いは?

外観全体のデザインはほぼ同じといえますがいくつか異なる点があります。
 

鍵盤数・価格

 αJUNO-2=61鍵(当時の定価139,000円)
 αJUNO-1=49鍵(当時の定価99,800円)
 

アフタータッチ対応(αJUNO-2のみ)

 αJUNO-2の鍵盤はベロシティ、アフタータッチに対応しています。なおαJUNO-1は鍵盤からではなくフットスイッチで相応の効果を得ることができました。
 

外部メモリー

 αJUNO-2はメモリー・カートリッジに、αJUNO-1はテープ・インターフェイス機能でカセットにメモリー可能です。
 
 
 

αJUNO-1のフォロー的な

 言い忘れましたが、αJUNO-2とαJUNO-1の音源部は全く同じです。αJUNO-1でもダイナミクス対応ですし、用途によっては49鍵の方が便利だった人もいるでしょう。なにより価格がαJUNO-2より4万円安く、10万円を切る定価は非常に魅力的だったと思います。
 
 
 αJUNO-2の下位がαJUNO-1という認識は必ずしも正しくなく、「αJUNO-2はメインキーボード」、「αJUNO-1はダイナミクス付MIDIスレーブ」など、用途に応じ使い分けができたていたかもしれません。
 
 
 

まとめ的な

 このαJUNO-1、2のシリーズをもって、アナログシンセサイザーとしてのJUNOシリーズは終了となりました。アナログ特有の音色が個人的には好きでしたけどね。低価格だったし、壊れやすい(という個人的印象の)JUNO-106よりも扱いやすかったと思います。
 
 
 80年代のJUNOといえば(当時の)Jupiterシリーズに比べ比較的リーズナブルな価格設定だったので、2000年代に復活したいわゆる「デジタルJUNO」たちも低価格シリーズというコンセプトを受け継いでいる感じですね。
 
 
 
 関連記事(ローランドJUNOシリーズ):
 「Roland JUNO-6 ~夢の10万円台ポリフォニック・シンセ![1982年]
 「Roland JUNO-60 ~音色メモリーが可能になったJuno [1982年]
 「Roland MKS-50 ~αJUNOのラック版 [1986年]
 「Roland JUNO-D ~21世紀によみがえったJUNO [2004年]
 

仕様
■鍵盤:61鍵(αJUNO-2)、49鍵(αJUNO-1)
■最大同時発音数:6音ポリフォニック
■音色メモリー:プリセット64音色、メモリー64音色、メモリー・カートリッジ64音色(αJUNO-2)
■ディスプレイ:16桁LCD(バックライト付)
■外形寸法:αJUNO-2  972(W)×85(H)×246(D)mm
      αJUNO-1  802(W)×79(H)×240(D)mm
■重量:7.5kg(αJUNO-2)、5.4kg(αJUNO-1)
■発売当時の価格:139,000円(αJUNO-2)、99,800円(αJUNO-1)
■発売開始年:1985年

 

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