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YAMAHA 楽器・機材【Vol.〇〇】

【Vol.65】YAMAHA EOS B200 ~EOSにスピーカーが付いたよ![1988年]

2018/02/15

 今回ご紹介するシンセサイザーは、YAMAHA EOS(イオス)シリーズの「B200」です。EOS初号機と呼ばれる「YS200」「YS100」が発売されてわずか3ヶ月後の1988年10月にリリースされました。

YAMAHA EOS B200

 
 なおB200が出た後も、YS200/100はしばらく並行して売られていました。さすがに3ヶ月でフルモデルチェンジはないですよね。。

  関連記事:「YAMAHA EOS YS200/YS100 ~EOS初号機、現る!
 
 
 

そもそもEOSとは

 YS200/YS100の時の記事でも書きましたが、おさらいの意味を込めて再掲載してみます。

 EOSとは「Entertainment Operating System」の頭文字を取ったものです。80年代後半当時、まだまだ専門知識が必要だったシンセサイザーを、誰でも簡単に “楽しんで”操作できるようにする、という意味を込めて開発が進められました。
 
 
 操作の分かりやすさへの取り組みは元より、EOSコンテストの開催など、ユーザーに寄り添ったメディア展開をしてシンセサイザー人口の拡大に貢献しました。

 

YAMAHA EOS B200(advertisement)
EOS B200/ヤマハ(株) 雑誌広告より画像引用

 
 
 

B200の大きな特徴・スピーカー内蔵

 (YS200/YS100にはなかった)スピーカーが付きました。当時のシンセ入門者にとっては、シンセを外部スピーカーに付けるところから困惑していた人が多かったと思われます。当時普及しつつあったCDラジカセや家庭用コンポにつなげるにしても、どうやってつなげたらよいか分からなかった人もいたのではないでしょうか。
 
 
 B200は左右2個ずつの、ステレオスピーカーを本体に装備しています。なおB200を持っていた人なら「スピーカーは(片側)3個あったけど?」とお気づきかもしれません。おしいです。実は1つはダミー(というかバスレフの穴)だったそうです。
 
 
 このスピーカーが2Wayステレオで(ウーハー:16cm、ツイーター:5cm)、アンプ出力は20W×2。個人で使うには十分ですし、実際、結構大きな音が出ました。なおスピーカーは鳴らさないこともでき、ON/OFFには専用のスイッチが設けられていました。
 
 
 

音源部およびエディットは?

 音源部はYS200と同じです。「4オペレーター/8アルゴリズムのFM音源」ではあるのですが、エディットは非常に簡略化されています。実際、FM音源には付きものの、アルゴリズム、キャリア、モジュレータなどの用語は付属マニュアルにはほぼ全く出てきません。
 
 
 データエントリー(データの入力)も非常に簡単で、プレイの状態から目的のエディット・モードにいきなり入り込めるし、その状態でパラメーターが表示されている部分の+/-キーを押せば即パラメーターが変更されます。
 
 

 

 

デザインは?

 本体奥の両端のカドが取れ、全体が丸みを帯びたデザインになっています。スピーカーも丸、ボタン類も丸。さらに、ピッチベンドとモジュレーション・ホイール部分も丸(半球)と、YS200とは違う方向でポップになりましたね。
 
 
 特にスピーカーと、ピッチベンド/モジュレーション・ホイールのデザインは、その後のEOSモデルのデザインの方向性を決定付けたといっていいでしょう。
 
 
 

エフェクト、シーケンサー部は?

 デジタル・エフェクトは10種内蔵、シーケンサーはYS200と同様、「8トラック、8ソング、記憶容量約10,000音」となっています。
 
 
 

つぶやき的な

 スピーカーも付いて、シンセ入門者にとってはこれでまた一段と敷居が低くなったでしょう。ただし価格は上がっているので(YS200→129,000円、B200→148,000円)、「スピーカーは別にあるから内蔵スピーカーは不要」という人にとっては、あえてYS200を選択するというケースもあったかもしれません。
 
 あと、スピーカーが付いたことで一気に本体重量が増えましたね(YS200→6.9kg、B200→14.5kg)。これは致し方ないか。。
 
 
 関連記事(ヤマハEOSシリーズ):
 「YAMAHA EOS YS200/YS100 ~EOS初号機、現る!」」
 「YAMAHA EOS B500 ~【前半】“小室プロデュース&浅倉マニュピレート”、…
 「YAMAHA EOS BX ~インターネットとリンクする“ネットワークEOS”
 
 
 
 ちなみにB200には、学校に教育用として販売された「YAMAHA SDX2000」という派生モデルも存在します。そちらの記事もまとめてありますので、興味のある方は読んでみてください。
 
 
 関連記事:「YAMAHA SDX2000/SDX3000/SDX4000 ~学校教育用シンセサイザー
 

仕様
■鍵盤:61鍵
■音源方式:FM音源(4オペレータ・8アルゴリズム)
■最大同時発音数:8音
■音色メモリー容量:プリセット100音色+ユーザー100音色(+メモリーカード100音色)
■内蔵エフェクト:リバーブ(ホール、ルーム、プレート)、ディレイ、ディレイL/R、ステレオ・エコー、ディストーション+リバーブ、ディストーション+エコー、ゲート・リバーブ、リバース・ゲート
■シーケンサー部:トラック数8、容量約10,000音
 録音方法:ノーマル(リアルタイム)、ステップ/本体鍵盤および外部MIDI
■外形寸法:1019(W)×124(H)×364(D)mm
■重量:14.5kg
■発売当時の価格:148,000円
■発売年:1988年10月

 

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