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YAMAHA 楽器・機材【Vol.〇〇】

【Vol.28】YAMAHA ポータサウンド MP-1 ~楽譜が印刷できるキーボード!?[1982年]

2018/03/08

 今回ご紹介する機材は、YAMAHAが1982年に発売した「ポータサウンド MP-1」です。今から34年前ですか? 当時の販売価格は98,000円でした。さすがに今でもこれを使っている人はいないと思いますが、とても革新的な機能が付いているので取り上げてみましょう。

 

YAMAHA MP-1
 
 
 
 

楽譜印刷機能付き(プリンター内蔵)

 なんとこのキーボード、本体に譜面を印刷する小型プリンターが搭載されてるんです!
 
 僕の記憶が確かならば、このプリンターは内部にペンが取り付けられた「プロッター・プリンター」(※1)であり、1本8mほどのロール紙をセットするといった感じだったと思います。レジのレシートみたいな感じですね。
 
 
 当時(のパソコン。というかマイコン)のプリンターはドット・インパクト方式(※2)が多く、印刷音がやたらとうるさかったのを記憶しています。それに比べれば本機は静かに印刷していたと思われます。想像だけど。
 
 
 でもって「イージープリント」モードにしておくと、演奏したものを即座にプリントアウトできたりして、イメージをどんどん譜面化できるというすぐれものでした。いやこれは面白いですね! こういった一発もののアイディア商品は、今の時代でももっと出していくべきだと思います。
 
 
 

音色とか機能とか

 音色はオルガンやピアノ等の10種類。弾いたメロディを記憶する「メロディーメモリー機能」、コード進行を覚えさせる「コードシークエンスメモリー機能」なんてのもありました。
 
 
 44鍵のミニ鍵盤、重さは約2.2kgと、非常に軽量・コンパクトであり、“ちょっと出先で作曲して、メモ代わりに印刷”というスタイルで使っていた人もいたのではないでしょうか。スピーカーも内蔵しており(1個)、電池駆動も可能です。

 

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余談的な

 80年代のポケコン(※3)にもプリンタ内蔵のものがありましたね。それだと結構サイズも大きくなってしまっていた印象があるのですが、本キーボードはちゃんとすっきりしたデザインになっているのが偉いです。
 
 
 珍品好きの人は一度探してみてはいかがでしょうか? 今のところプレミアにはなっていませんし(笑)
 
 
 関連記事:「YAMAHA ポータサウンド MK-100 ~シンセのような音作りができた80年代製ポップキーボード[1983年頃]
 
 
 
 
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※1 プロッター・プリンター… ペンなどの器具を紙の上で動かして図を描く方式のプリンター。主に設計図面などの線画を描く際に用いられる(文字も書ける)。通常のプリンターのようなビットマップ画像は描けない。
 
 
※2 ドットインパクト・プリンター… 印字ヘッドをインクリボンに叩きつけ、圧力で紙に文字の形の「跡」を付けることにより印刷を行うプリンタ。動作音が大きかった。複写用紙(カーボン紙)を使う伝票などの重ね印刷はこの方式でしかできないため、事務用途では現在でも使われている。
 
 
※3 ポケコン… 「ポケットコンピュータ」の略。その名の通りポケットに納まる程度の大きさであり、BASICなどの言語でプログラムを作成することができた。
 

仕様
■鍵盤:ミニサイズ44鍵盤
■プリセット音色:10種(オルガン、トランペット、クラリネット、ピアノ、ギター、ピッコロ、バイオリン、オーボエ、ハープシコード、ビブラフォン)
■オートリズム:10種(マーチ、ワルツ、ジャズロック、スイング、ルンバ、ディスコ、スローロック、16ビート、ボサノバ、サンバ)
■操作コントローラー類:リズム用音量レバー、オートベーステンポ用音量レバー、アルペジオ用音量レバー、デュエットスイッチ、トランスポーザー、バリエーションスイッチ、テンポランプ、シンクロスタートスイッチ、
■スピーカー仕様:アンプ出力1.4W、径7.7cm(1個)
■外形寸法:706(W)×43(H)×164(D)mm
■重量:2.2kg(電池含まず)
■発売当時の価格:98,000円
■発売開始年:1982年

 

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